無農薬と無添加は、どちらも同じものと思いがちですが、実は異なるものということをご存じでしょうか。
無農薬は、農産物の生産過程で農薬を一切使用しない方法のことを言います。作物の栽培中に化学的な農薬を使わず、病害虫の防除や土壌管理に工夫を凝らします。農薬の代わりに、輪作や混植など、古来からある農業の基本技術を駆使し、自然な方法で作物を保護します。農薬を使わないことで、土壌や水質の保護、自然環境への負荷の軽減が期待されます。
一方、無添加は、食品や製品に対して保存料や着色料、香料といった人工的な添加物を使用しないことを言います。
食品や製品の製造過程で、化学的な添加物や加工助剤を使用せず、原料そのものの品質を重視することを添加物不使用と言います。無添加食品は、自然素材やオーガニック原料を使って加工されることが多く、風味や栄養が保持されるとされています。添加物を使わないことで、食品の安全性や健康面での配慮がなされており、消費者の健康志向に応える形となっています。
無農薬と無添加の違いは、農産物の栽培方法に関するもので、農薬を使わないことを意味するのが無農薬で、食品や製品の加工・製造過程において人工的な添加物を使わないことを意味することを無添加と言われています。
どちらも消費者の健康や環境への配慮から注目されていますが、それぞれ異なる側面での配慮を表しています。